【本屋の社会学】専門書を安く買いたければ、教育所得水準の高い地域の本屋へ行こう


専門書は恐ろしく高い



「専門書がほしい!できれば安く買いたい!」
専門書がほしい人はおそらくこう思っているはずだ。特に大学等で専門書が必要になる大学生、仕事で必要になるエンジニア、ビジネスマンもそうだ。


しかし専門書は基本高い。特に大学生からすると、教科書の購入は大きな出費だ。教授のポケットマニー化する、馬鹿みたいに分厚い専門書を定価5000円のぼったくり価格で購入しなければいけないこともあるだろう。社会人も、知識産業に従事する人であれば、月のうち多くの投資を書籍に行うはずだ。


書店の社会学:なぜその本はおすすめコーナーにあるのか




ところで、少し違う話を。僕は前職で各地の教育レベルと所得水準をもとに書店に訪れ、販促を行っていたことがある。そこで当たり前だが、ある面白い現象に気づいてしまった。


それは、書店のラインナップと、地域の人工動態・教育水準・所得水準は相関するのだ。例えば、東京都の有数の高級住宅街が存在する世田谷区は、子どもの小学校受験率人口増加率が都内でトップレベルである。そのような場所の書店に行くと、小学校受験の書籍、中学校受験の書籍がものすごく目につく場所においてある。また、そういう若い子どもが多い地域であれば、若いできるリーマンが読むようなビジネス啓発書もトップにおいてあるのだ。





ところが、僕の住んでいた地域や、都心から離れていくと、そのような書籍そのものが減ってくる。なぜなら、東京都の周辺地域は高齢化が進み、また教育水準も下がっていくからだ。だからそういう本屋のラインナップを見ると、あきらかにリタイアした高齢者向きの本、例えば園芸などの趣味に関する本がトップにおいてあるのだ。そりゃそうだ、売れる本がおいてあるわけだから。


専門書を見つけたければ、その地域の所得水準を見よ


話を戻そう。専門書を多く備えていて、安く買えるところがどこなのだろうか。


まず、地域の平均所得をもとに書店めぐりの場所を決めていくと、ほぼ確実に専門書の多い書店に出会うことができる。下のテーブルは、日本全国の市区町村の年収ランキングである。


順位 市町村名 都道府県名 平均所得
1位 港区 東京都 1111万7429円
2位 千代田区 東京都 915万8591円
3位 渋谷区 東京都 772万7922円
4位 猿払村 北海道 692万8215円
5位 芦屋市 兵庫県 632万463円
6位 中央区 東京都 617万9072円
7位 文京区 東京都 587万1979円
8位 目黒区 東京都 584万8758円
9位 忍野村 山梨県 547万2383円
10位 世田谷区 東京都 544万9736円
11位 安平町 北海道 523万6278円
12位 新宿区 東京都 520万41円
13位 武蔵野市 東京都 518万3313円
14位 品川区 東京都 473万5839円
15位 杉並区 東京都 459万7513円
16位 鎌倉市 神奈川県 452万7018円
17位 浦安市 千葉県 451万6242円
18位 国立市 東京都 442万2636円
19位 葉山町 神奈川県 441万4883円
20位 三鷹市 東京都 436万3403円


港区、千代田区、中央区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市は書店巡りでいったことがあるが、どこも知的好奇心にあふれる本があふれている。


特に住みたいまちランキング1位の武蔵野市の吉祥寺は僕のおすすめだ。武蔵野市は13位に位置するのだが、教育水準と文化レベルの高さが素晴らしい。


下の写真は吉祥寺コピスの本屋だ。エスカレーターを上がったすぐ前が一番注目される位置であるが、並んでいる本が最高に面白い。ディープラーニング、エクセル術、プログラミング等の専門書が自己啓発本の横に並んでいるのである。これらの本がこの配置においてあるということは、それなりにこういう本を買う人々がこの地域に住んでいるということだ。






一般的な書店より、古本屋のほうが地域水準が反映される


さらにもっと面白いのが、古本屋だ。一般的な書店は、その書店の店員が地域市場を調査して販売しているから、ずれることもある。しかし古本屋は、いうなればその地域の消費者がどのような本を持っているのかを示しているのだ。


僕の大好きな吉祥寺の古本屋、ブックオフはその点すごい。専門書があふれすぎて、格安で売られているのだ。


一般的は古本屋で、例えばプログラミング関係の本を見ても、あってhtml入門等、そこまでレベルの高くないものしか存在しないが、吉祥寺の古本屋はその辺の書店では売っていない、超マニアックな専門書の蔵書数が半端なく、かつ価格もかなり割安で買えるのである。ディープラーニング系の古本が多いから、そういうレベルの仕事をしている人や、学生がいるのであろう。


専門書がほしければ、その地域の教育水準と所得水準を見よ


だから専門書を安く買いたかったら、所得水準が高く、高学歴人口の多い地域の古本屋に行くとよいみたいだ。この仮説をもとに専門書巡りをすると、非常に面白い本に出合えることがある。ぜひお試しあれ。


あと、専門書が多くある本屋さんがあったら、ぜひとも教えていただきたい笑

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